「巳魔なんて見当たらないけれど・・・」
「あら、分からないわよ」
「・・?」
「ついてらっしゃい」
「人・・・・!?」
目の前に横たわっている、無数の人間。 まるで、肉でも据われたかのように、やせ細って横たわっている。
「しんではいないわ。みんな、生気を吸い取られてるの」
「生気を吸い取られちゃ死ぬんじゃ・・・」
「現世だったらね。」
「へえ・・・・こんなところに池があるわ」 さっきの、内部とは違う、神秘的な雰囲気に、私は魅了されていた。 「ん・・・・」
「あら、貴方の、放し使いじゃないの」 「どうしたの、玖慧」
すう・・・・
蝶として姿を現していた、それが、ヒトカタヲ作り出していった
「深華様・・・ご報告に参りました」 「まあ、綺麗な放し使いね。」 「美人でしょう」
「深華・・・いえ、姫君様・・・あの、人間たちの生気を吸ったのは・・願麗姫・・・様なんです。」 「・・・姫君が、生気を吸ったってこと?」 「あら、巳魔じゃなくて私たちと同じ姫君が?」 「これは、一大事ねぇ」
「それが、突如として現れた、巳魔が、姫君様を連れてどこかへ・・・」 「おかしな話。姫君が、人間の生気を吸うのは、願麗の場合、魔媒がいないから、魔力を上げるためというのは分かるわ・・」 「だけれどね、巳魔がわざわざ連れ去るなんてことはしないはず 人間から魔力を吸い取った姫君が、どうなるかなんてわかったことじゃないもの。本当に倒したい相手なら、その場で消さなければいけないのよ」 「その・・・巳魔が連れて行った場所は・・・人の想い渦の中なんです」 「!?」 「へえ・・・願麗やるわね・・・」
「桜紫!」
「はい・・・燈誘姫様」
「これはまた、手のひらサイズの放し使いなのね」 淡い桃色の光を携えて、小さく光るそれは 燈誘とにてとても美しい放し使いだった。
放し使いというのは、私たち魔法族が用いる使い魔の中でも 常に、そとで周りを伺う使い魔。 魔法族からの制限を受けず、あらゆる情報を引き出す使い魔のことを 放し使いといっている。
「っということで、想い渦の中に入ってほしいの、安全を確認したら、扉を開いておいてほしいの」
「はい。了解いたしました」
池の中に、想い渦の扉が開き、放し使いはその中に入っていった。 想い渦というのは、人の見る夢のことであり、 私たち魔法族は、想い渦を大切にしている。
想い渦がないと、私たちは、予知夢を、見れないから。
「どうせ、姫君の巳魔遊びってとこかしらねぇ」 「そんなのだといいけれどね。ちょっと気になることがあって」 「気になること?深華ったら疑り深いからねぇ」 「普通の姫君だったらどうってことないわよ。ただ」 「ただ?」 「あの願麗、昔からおかしな子だなって思ってたからね・・・」 「願麗はいつだっておかしな子だわ、私たちは均等に魔媒を与えられるのに、彼女は苦しむのを知っていて、魔媒を拒んだのだから」 「私の涙屍蝶、燈誘姫、あなたの桜死屍。願麗には麗屍想が与えられるはずだった。他の姫君にも・・・」 「あのこはいらないといったけれどね」
「姫君様〜!!大変なことが分かりました!!」
「あら、桜紫」
「巳魔の正体が!巳魔は・・・ここに咲き誇る、睡蓮なんです!!」
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